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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
G-007
動揺病の影響による生体生理信号の変化
加藤幸洋・榊原 瞳・石﨑千穂・河合敦夫・井須尚紀(三重大)
動揺病発症の検出に利用可能な生体信号を探索的に検討するため、軽度の動揺病を発症させながら心電図、呼気二酸化炭素分圧、体温、唾液成分などの生体信号を計測した。また、被験者に動揺病感受性とシミュレータ酔の質問紙調査を行うとともに、マグニチュード評価法によって動揺病不快感強度の心理学的測定を実施した。呼吸周期の延長と呼吸周期変動の増大、および鼓膜温の低下が観察され、動揺病強度と有意な相関を示した。強い不快感が発生した時にはETCO2の顕著な低下が見られた。唾液のCgA濃度(蛋白補正値)は不快感の弱い試行で上昇し、不快感の強い試行で低下した。