
抄録
F-047
コンピュータ将棋における直近の決定履歴を用いた合議アルゴリズム
◎日高 信・布目 淳・平田博章・柴山 潔(京都工繊大)
コンピュータ将棋の合議アルゴリズムにおいて,一般に,局面の評価方針は,序盤,中盤および終盤といった形勢の変化によって異なるべきである.本稿では,対局における形勢の変化に対応できるようにするため,合議の決定履歴を一定の期間だけ参照して,合議に参加するそれぞれのコンピュータノード(プレーヤ)の票の重みを設定するアルゴリズムを提案する.これにより,例えば,序盤のときの決定履歴が終盤における採用手の決定に悪影響を与えることを回避する.