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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
F-044
コンピュータ将棋機械学習における高頻度な駒組み合わせ抽出法の研究
後藤嵩幸・橋本 剛(松江高専)
近年,コンピュータ将棋のレベルは格段に向上しており,人間のプロに迫る実力となった.しかし,対局の序盤はまだアマチュアレベルである.プロは盤面の駒位置を形で評価しているが,近年コンピュータ将棋の多くは盤面を数個の駒による部分局面に分割して評価している.そのため,序盤で重要な形の評価ができない. しかし,単純に評価要素を増やすのはメモリ的にも時間的にも困難である.
本研究では,高次の組み合わせ評価を実現するために,頻出する評価項目の自動抽出を目指す.その前段階として,出現回数をカウントすることにより対局中に現れる頻度が高い組み合わせを抽出する.しかし,全組み合わせをカウントするとメモリにのりきらないため,頻出する組み合わせのみをカウントする手法を提案し有用性を検討する.