情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
E-034
漸次的な発話理解のための単語部分木を出力する音声認識システム
高橋伸弥・森元 逞・吉村賢治・乙武北斗(福岡大)
従来の音声対話システムは,音声認識,言語理解,応答生成の各処理が順次行われるため,入力音声に対して応答に時間がかかるという問題がある.特に音声認識は,発話の入力と並行して逐次的に認識処理を行うものの途中では極めて多数の候補が生成されるため,発話終了時に最尤スコアの単語列を決定することから,遅延の大きな原因となっている.これに対し音声認識結果の早期確定手法が提案されているが,候補の絞り込みは言語処理部において意味や文脈などの知識を援用するのが望ましい.そこで本研究では,漸次的な言語理解処理を行うことを目的として,発話途中における認識結果を単語木として出力する音声認識システムを検討する.