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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
E-029
習熟度に応じたバイオリン運指推定のための確率モデルとパラメータ学習
長田若奈・酒向慎司・北村 正(名工大)
バイオリン演奏では,習熟度によって適切な運指が異なる場合があり,その判断には経験や試行錯誤が必要となるため特に初心者には難しい.我々は演奏表現の優先度を考慮することで習熟度に応じた運指推定手法を提案したが,モデルパラメータである運指の適切さを経験的に設定する必要があり,特に演奏表現を重視する場合には適切に設定することが難しくなる.そこで,本研究では教本運指から運指の適切さを学習する手法を提案する.運指の適切さは教本運指の出現確率であるとし,演奏表現の優先度に応じた運指の出現確率を統計的に求める.実験により,手動設定と同等以上のモデルが学習可能なことを確認した.