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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
E-027
低周波数分解能スペクトル群からの高周波数分解能スペクトルの合成による複数分解能Gabor変換の計算量削減
高山亮輔・荒井秀一(東京都市大)
楽音や音声などの非定常信号の時間-周波数解析には, 短時間フーリエ変換(STFT) がよく利用される. 信号の解析には高い時間分解能, 周波数分解能が望ましいが, 時間分解能と周波数分解能がトレードオフの関係にあるため, 高い時間分解能, 周波数分解能を同時に得ることはできない. そこで, 複数分解能を適応的に選択する手法が研究されている. しかし, 細かいフレームシフト幅, 周波数bin でのSTFT を複数回行う必要があり, 計算量が膨大となる. そこで, 本稿では複数分解能によるGabor変換の計算量を削減するため, 低周波数分解能のスペクトルから, 高周波数分解能のスペクトルを算出する方法を提案する.