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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
E-019
概念の多義性を考慮した属性構造化による概念ベースの構築
小川真路・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
コンピュータが人と円滑なコミュニケーションを行う際,人間のようにある概念からそれに関連した概念を連想する機能が必要となる.この連想機能を実現した知識ベースとして概念ベースが存在している.既存の概念ベースは概念とその意味特徴を表す語(属性)の間で語関係(例えば,同義や類義)は定義されておらず,また多義性を持つ概念の属性は複数の意味合いが混在している形となっている.本稿では,概念と属性間に語関係を定義し,さらに属性に品詞情報を持たせ,多義性を解消した概念ベースの構築手法を提案する.本手法により,概念と属性との関係を詳細に定義でき,小規模でありながら高品質な概念ベースを構築することができる.