
抄録
E-018
概念ベースの二次属性を用いた直喩解析法
◎丸山礼文・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
人は日常的に様々な表現を用いて会話を行っている.コンピュータがそれらの表現を解釈することで,人とコンピュータは円滑なコミュニケーションが行えると考えられる.
本稿では自然言語特有の表現である比喩,特に直喩を対象とする.直喩とは,「AのようなB」という表現で,Aから連想する特徴でBを特徴付ける手法である.この語の連想機能をコンピュータで実現する為に,語概念をその意味特徴を表す語(属性)の集合で定義している概念ベースが構築されている.そこで,本稿では語の連想の幅を広げる為に概念ベースの二次属性を用いて,直喩の意味解析を行うことを目的とする.