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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
E-008
統合物語生成システムのための物語言説技法全体を包括するシステムの枠組みの提案
秋元泰介・小方 孝(岩手県大)
物語内容(語る内容),物語言説(語り方),物語表現(表層表現)を扱う多数のモジュールから成る統合物語生成システムを開発している.物語内容・言説は木構造形式の概念構造として表現・処理される.物語言説の生成技法(物語言説技法)は,ジュネットによる物語言説構造の分類を,木構造の変換手続きとして形式化することを基本的方法とする.ジュネットによる分類の包括的導入を目標とし,現状で時間順序変換等7種類が実装されている.本稿では,統合物語生成システムの枠組みをベースに,物語言説技法全体の実現に必要な処理要素を整理する.形式的な構造変換処理,語りの視点による物語内容情報の構成,人物描写・説明等が含まれる.