
抄録
E-002
大規模な障害事例を用いた質問応答システム
○瀬川 修(中部電力)・村上一彦・古里宗寛(中電シーティーアイ)
我々は社内パソコンのヘルプデスクの業務支援を目的として、蓄積された大規模な障害事例を用いた質問応答システムの開発を行っている。本システムでは、まず質問に含まれるキーワードに基づき事例を検索する。そして、質問との類似度、質問タイプとの整合性、キーワード共起、重要情報の有無などの各要因から回答候補となる事例の確信度を求め、適切と判断される事例から重要文ないしは固有表現を抽出することにより回答を提示する。確信度を求める評価式の学習にはロジスティック回帰分析を適用し、評価実験により提案手法の有効性を確認した。