
抄録
C-024
非局所的な入れ子構造のループに対するスレッドレベル並列性の抽出可能性
◎上杉晴信・布目 淳・平田博章・柴山 潔(京都工繊大)
本稿では,逐次プログラム中のループのイタレーションをスレッドとして並列実行する場合を想定して,関数呼び出しなどを介して非局所的な入れ子構造を成す多重ループのどのループで並列実行できるかを,イタレーション間に存在するデータの依存関係をもとに調べる.SPEC CPU2006の中のプログラムに対して調査した結果,内側のループだけでなく,比較的外側のループからも並列性を抽出できる場合があることを確認した.