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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
B-028
記号実行を用いた等価ミュータントの検出手法の提案
上芝貴也・王 玮涛・芳賀博英(同志社大)
ミューテーション解析では,意図的にプログラムにバグを埋め込んでミュータントを生成し,そのバグをテストケースが検出できるかによって,テストケースセットの品質を評価する.しかしバグを埋め込む過程で,元のプログラムと全く同じ動作をする等価ミュータントが生成されることがある.これは評価の妨げとなるので取り除く必要がある.本報告では記号実行という手法を用いて,等価ミュータントを取り除く手法を提案する.記号実行ではプログラムを値ではなく変数で実行し,出力は変数を含んだ式と条件の組で表される.ミュータントと元のプログラムについて記号実行を行い,その結果を比較することで等価ミュータントの検出を試みる.