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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
B-027
組込みソフトウェアに対するソフトウェアFMEAの試行実験とその考察
余宮尚志(東芝)・小島昌一(東芝ソフトウェア・コンサルティング)
製品の故障や不具合を防止する手段として、FMEAという分析方法がある。しかし、ソフトウェアに対してこれを適用するには、FMEAにおける部品や故障モードをソフトウェア用に解釈しなおす必要があった。そこで東芝では、部品をソフトウェアにおける機能と捉え、故障モードを発想しやすくするために観点リストを用いるというソフトウェアFMEAを開発してきた。
そこで、ソフトウェアFMEAを実施することによる効果を計るため、2つの組込みソフトウェアに対して、ソフトウェアFMEAを用いた場合と、ソフトウェアFMEAを用いることなく故障モードを抽出した場合とを比較するための試行実験を行った。この論文では、その実験結果について報告する。