
抄録
B-011
C言語自動並列化トランスレータの開発:構文木をベースとした並列構造解析と動的実行制御の実現
◎武市和真・遠山純也・小林裕昌・甲斐宗徳(成蹊大)
筆者らのC言語自動並列化トランスレータでは逐次プログラムから並列プログラムを生成するための中間データ構造を構築する。それは元のソースコードを構文解析して得られる構文木構造を拡張したものでソースコードと相互変換可能なものとなっている。この構文木構造に対して並列性解析、ループ構造変換、タスクスケジューリングなどを通じて並列化のための情報を付加し、それから並列コードを出力する。本発表ではこの構文木構造に合わせて、その構文木構造に付加された並列情報に応じて複数のプロセッサに対する並列タスクの割り当てを実行時に決定する動的実行制御方式を試作したので報告する。