
抄録
A-025
レジスタ割り当てにおけるデータ転送命令の削減手法
◎尾形冬馬・中野秀洋・宮内 新(東京都市大)
グラフ彩色を使用してレジスタ割り当てを行うコンパイラは、冗長なデータ転送命令が挿入されることが多い。本稿では、プログラム中の各変数の生存区間を、単純なルールに基づき走査することでレジスタ割り当てを行う手法を提案する。提案手法は、レジスタ割り当てが可能な十分条件を考慮しつつ、データ転送命令の挿入を必要最小限とすることができる。ベンチマークプログラムに対する評価実験を行い、提案手法の有効性を示す。