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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
A-021
東証tick株価のRMT主成分分析による3箇月単位の主要セクタ抽出
山本敦史・田中美栄子(鳥取大)
ランダム行列の固有値分布がデータ長とデータ数の比のみで表される簡単な関数となることを利用し,多量な時系列データの変動から相関の強い変動をするデータとランダムな変動をするデータに分離することができる.我々は,リーマンショック等が起こった2007年~2009年の東証tickデータからTOPIX500構成銘柄(2009年10月30日)の30分毎の株価に,ランダム行列理論を利用した主成分分析手法(RMT-PCA)を適用することで3ヶ月毎の相関の高い変動をする業種(主要業種)を抽出した.これを,経済に関連する業種をまとめた関連株に分類し,実際の経済動向との比較を行った.