情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
A-020
乱数度測定器RMTテストにおける高乱数度判定基準の再考
三賀森悠大・楊  欣・田中美栄子(鳥取大)
乱数度とは,数列の数の並び方の予測や再現が如何に難しいかを示すものである.乱数度が高いほどその数列にはランダム性があり,良い乱数と見なされる.その乱数度を測定する手段として,我々はランダム行列理論(Random Matrix Theory:RMT)を乱数度評価に応用した,RMTテストを提案した.RMTテストはJISで推奨される手法や暗号分野で使用されるNISTの乱数検定ツールに比べ,データ形式の制約が緩く,定量評価により単純な見方で乱数度を判断できる為,便利な手法である.定量評価において高乱数度とされる基準を定めれば,実際の結果との比較によって判定が容易になる.本稿では数列の度数のばらつき具合に着目し,度数に応じて基準値に変化が現れるかを検証する.