
抄録
A-008
モンテカルロ法を用いた光散乱シミュレーションのGPUによる高速化
◎伊藤夏織・村野弘樹・宮 兆喆・津村徳道・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)
近年,様々な分野で生体組織内での光散乱シミュレーションが注目されている.シミュレーションの一つにモンテカルロ法を用いた MCML(Monte Carlo Modeling of
Light Transport in Multi-layered Tissues) がある.モンテカルロ法とは,乱数を使用して確率的に計算し,統計学的に解を推定する手法である.しかし精度の良い解を推定するためには大量のシミュレーションが必要となり,膨大な計算時間を要するという問題点が存在する.本研究では,この問題点を解決するために, MCMLをGPUに実装し,計算時間の削減した.