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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
A-006
学習ベクトル量子化を用いた転移学習システム
中村宗広(金沢大)・梶原祐輔(立命館大)・木村春彦(金沢大)
本稿では,さまざまな異なるタスクから学習した知識を断片的に利用して,対象タスクに対するパターン分類の精度を高める転移学習システムを提案する.既存の転移学習手法ではタスク同士が類似している必要があり,適用範囲が対象タスクと関連したタスクに制限されている.提案手法では,学習ベクトル量子化を用いて個々のタスクからコードブックと呼ばれる共通の知識を抽出する.コードブックは,対象タスクに知識を転移するための類似度算出に利用される.評価実験では44種類の実データを用意し,知識を転移するための元ドメインに18種類を配置して,残りの16種類を知識の移転先となる目標ドメインに配置し,提案手法の有効性を検証した.