イベント企画

FIT2012 船井業績賞受賞記念講演
サイバーアシストからスマートシティへ:ITによる社会のデザイン
中島 秀之(公立はこだて未来大学 学長)
9月5日(水) 14:00-15:15
第1イベント会場(東館 2F 講堂(体育館))

【講演概要】 函館の公共交通網を中心にした、老人にも住み易い街をITで実現する取組として「スマートシティはこだて」が始動している。私が産総研時代に「サイバーアシスト」として開始したITの社会応用が、今函館で実現しようとしている。これら新旧の構想の概要を、その思想的背景としての構成的情報学の考え方や社会のデザインとの関係を含めて語りたい。キーワードは「情報は物質、エネルギーに並ぶ第三の世界観」、そして「デザインがすべて」。日本がITで世界に貢献するためには日本独自の世界観を重視すべきであり、それがデザインやサービス工学につながっていることを理解すべきである。

【略歴】 1983年、東大情報工学専門課程修了(工学博士)。同年、電総研入所。2001年より産総研サイバーアシスト研究センター長。2004年より公立はこだて未来大学学長。認知科学会元会長、ソフトウェア科学会元理事、人工知能学会元理事・フェロー、情報処理学会元副会長・フェロー。マルチエージェントシステム国際財団元理事、日本工学アカデミー会員、電子情報通信学会会員、日本学術会議連携会員。未踏ソフトウェア元PM、さきがけ総括。