イベント企画
第16回パターン認識・メディア理解アルゴリズムコンテスト
9月4日(火) 13:00-16:00
第3イベント会場(東館 1F E105)
【セッション概要】 本イベント企画では、「これは誰の字? -筆跡鑑定にチャレンジ!-」と題した第16回パターン認識・メディア理解アルゴリズムコンテストの入賞者の発表、表彰式、および受賞者自身によるアルゴリズム発表を行う。本コンテストは、パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会が、当該研究分野における若手研究者の育成と研究会活動の活性化を目的として、1997年度より実施しているものである。今年度の企画では、学生や若手研究者からのアルゴリズム応募枠に加えて、一般の研究者を対象とした応募枠を新たに設置した。募集にあたっては、コンテストのホームページ(https://sites.google.com/site/alcon2012prmu/)でサンプルプログラム・画像データを公開してアルゴリズムを実装したプログラムの提出を求め、処理結果や計算時間等を参考に、新規性や性能を審査し優秀なアルゴリズムを選定している。学生・若手研究者応募枠においてはアルゴリズムの完璧さや実装の工夫よりも、素朴なアイデアを積極的に評価し、一般応募枠においては実用性を踏まえた玄人志向なアイデアを評価する方針を採っている。
司会: 島田 敬士(九州大学大学院システム情報科学研究院情報知能工学部門 助教)
【略歴】 2002年九州大学工学部電気情報工学科飛び級のため退学。2007年九州大学大学院システム情報科学府知能システム学専攻博士後期課程修了。同年、九州大学大学院システム情報科学研究院助教。博士(工学)。パターン認識、画像処理、人工神経回路網に関する研究に従事。2010年IEEE Region 10 WIE Best Paper Award、2011年MIRU2011インタラクティブセッション賞受賞。電子情報通信学会、日本神経回路学会、IEEE各会員。
13:00-13:05 開会挨拶
山田 敬嗣(日本電気株式会社中央研究所 支配人)
【略歴】 1987年、京都大学大学院工学研究科博士後期過程了(工学博士)。同年、NEC入社。1990年~1991年カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員。2004年NECメディア情報研究所所長。2007年C&Cイノベーション研究所長。2012年より、中央研究所支配人。電子情報通信学会理事、ISS副会長、情報処理学会理事などを歴任。専門は、パターン認識・学習、ヒューマンインタフェース、ユビキタス情報システム、など。電子情報通信学会、情報処理学会、日本心理学会、新日本未来学会、IEEE、各会員。
13:05-13:30 概要説明・審査結果発表・入賞者表彰
13:30-15:00 入賞者によるアルゴリズム紹介
15:00-16:00 講演 汎用的なパターン認識技術を活用して特殊な問題を解決してみよう
堀田 政二(東京農工大学大学院工学研究院情報工学専攻 准教授)
【講演概要】 今回のアルゴリズムコンテストの対象は文字であるが、課題は書かれた文字種を答えるのではなく、筆者を認識することである。パターン認識的な観点から見れば、多くの人間の書いた同一文字の特徴を汎化学習するというスタイルとは異なり、個人が書いた文字の特徴に特化した学習が必要となる。このように、対象は同じでも、解きたい問題によって汎用的な学習と問題に特化した学習を使い分ける必要がある。しかし、これらの学習は相補的な関係でありながら、一般的な枠組みで議論することが困難なため、本講演では汎用的なパターン認識技術を活用して特殊な問題を解決するという観点から、これらの学習の関係について議論することを試みる。
【略歴】 2002年、九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科(現九州大学大学院芸術工学研究院)博士後期課程修了(博士(工学))。同年、長崎大学 工学部 情報システム工学科 助手。2007年~2010年 東京農工大学大学院 共生技術研究院特任准教授。2011年より東京農工大学大学院工学研究院准教授。2012年よりPRMU研究会幹事補佐。専門は、パターンの解析と認識、画像・音楽検索など。電子情報通信学会、情報処理学会、映像情報メディア学会、画像電子学会、IEEE、各会員。