抄録
RO-004
広域連携医療サービスのモデル化とインマルサット衛星を用いた遠隔医療通信
千葉雅史・野地 保・田中滋樹・生方香代・藤田泰裕・海津 徹(東海大)
大災害時の閉塞した孤立空間での環境を想定し,平時におけるシミュレーション実験の機会として適している洋上で,遠隔医療通信システムの可能性を検討した.海洋調査研修船「望星丸」を利用した健康管理情報通信実験を行い,インマルサット衛星を活用した遠隔医療モデルを評価,考察した結果,遠隔地の安全確保を目指し,動画と静止画,文字による船内と医療施設間のリアルタイム双方向通信などの機能を検証し,狭帯域回線の環境下において,遠隔医療を実施展開するための基盤システムを構築することに成功した.この結果をもとに,大災害時への適用に対する詳細な評価は本稿での提案モデルもその評価結果を取り入れてより具体化していく.