抄録
RN-002
教育コンテンツのネット公表に関する知的財産権管理
○児玉晴男(放送大/総研大)
教育コンテンツは,オープンコンテンツ(OCW)やフェアユースといった概念のもと,わが国でもネット公開されている.ここで,留意すべきことは,教育コンテンツのネット公表に際して,わが国の著作権法では,著作権と関連権の対応が必要である.しかも,その権利管理は,財産権だけでなく,人格権も対象になる.そして,OCWの使用で留意しなければならないことは,無償公開される著作物といえるOCWはMITの商標といえることである.教育コンテンツのネット公表は,著作権にとどまらず,商標の権利管理の考慮も必要となる.本稿は,教育コンテンツのネット公表の法的・倫理的な問題への対応を知的財産権管理の観点から考察する.