抄録
RL-002
R/S Pox レッグライン特性
高橋秋典・五十嵐隆治(秋田大)・上田 浩(京大)・岩谷幸雄(東北学院大)・木下哲男(東北大)
本研究では,まず,自己相似性の定量化法であったR/S解析法の未計算区間により,時間特性に対する即応性が低下する問題点を指摘し,反転時系列を用いた改良法を提案した.また,周期的時系列に対してR/S Pox Diagramに顕現する特徴的なプロット点群を示す特性として,人間の脚部に見立てたR/S Poxレッグライン特性を提案した.さらに,この特性を用いた周期的時系列に対する周期推定法を検討し,シミュレーション時系列および実環境における長期的ポートスキャン攻撃トラフィック時系列に対して適用を試みることで,本手法の有効性を示した.