抄録
RK-007
影を利用したポインティングシステムの開発
土江田織枝(釧路高専)・財原ちひろ(SEIKO EPSON)・林 裕樹(釧路高専)・宮尾秀俊(信州大)
 パソコンの画面をスクリーン上に投影して使用する際に,スクリーン上に映ったユーザの手の影を使って,通常のマウス操作ができるポインティングシステムの試作と開発を行った.システムでは,プロジェクタ,赤外線投光器,ダイクロイックミラー,赤外線カメラを用い,ユーザの指先につけた赤外線反射シートの位置を検出することによって,影によるポインティングを実現している.これにより大型スクリーンでの使用を可能とし,かつ直感的な操作を実現した.14人の被験者による,システムの使いやすさと動作の正確さについての,評価実験を行なった.その結果,システム全体の使いやすさの評価結果では93%の被験者が肯定的な評価だった.