抄録
RK-004
Contextual Inquiry法を用いた学習への動機づけ要因抽出
高橋 渉・小山昂紘・原田史子・島川博光(立命館大)
多くの講義において,学生には要望,意欲や能力といった特性の違いがある.そのため学生が学習に動機づけられる要因も異なり,それに応じた指導が必要である.
本論文では,学生が学習に動機づけられる要因を抽出する手法を提案する.本手法では,Contextual Inquiry法に基づき、学生同士にインタビューさせ,結果を要約したレポートを提出させる. MSLQとTF/IDF法に基づき作成した辞書にしたがってレポートを解析し,学生の動機づけ要因を抽出する.
74人の学生に対して本手法を適用し,インタビュー結果を要約したレポートを解析したところ,MSLQに定義されている動機づけ要因のうちの3つについて高い再現率が得られた.