抄録
RK-002
安全管理のための指差し呼称動作の認識
岩﨑正裕・藤波香織(農工大)
安全管理の徹底は現場において重要な課題であるが,現場によって設備対策などの方策が困難な場合があり,人間の注意力を補完する手段が必要とされている.そこで,労働災害防止の一手法として安全点検時に指差し呼称が広く用いられているが,指差し呼称実施の評価手法が無く,正しい手順で行われていない場合もあり,その効果に疑問を持つ人が多い.
本稿では指差し呼称を腕振り動作,視線と指差し方向,発声,実施場所といった要素に分け,慣性センサやカメラ,マイク等の様々なウェアラブルセンサでリアルタイムに認識する手法を提案する.また,指差し呼称動作の実施時間や場所,手順の正しさをチェックするプロトタイプシステムを開発した.