抄録
RJ-007
多言語知識コミュニケーションのモデル化
喜多香織・林 冬惠(京大)・高崎俊之(パンゲア)・石田 亨(京大)
近年,国際交流活動の活発化に伴い,多言語による知識コミュニケーションの機会が増加している.しかし,対話する人の言語や文化が異なるために,対話がうまく成立せず,正確に知識が伝達されない問題がある.この問題を解決しようとすると,コミュニケーションが複雑化する.本研究では,複雑化した多言語知識コミュニケーションの形態を明確にすることを目的とし,多言語知識コミュニケーションをモデル化し,その解析方法を提案する.本モデルと解析方法を用いて,ベトナムの農業支援プロジェクトの分析を行ったところ,多言語知識コミュニケーションの形態と翻訳品質の良い文章によって知識が伝達されていたことが明らかになった.