抄録
RJ-003
随意性瞬目と自発性瞬目の識別に関する検討
松野省吾(電機大)・阿部清彦・佐藤寛修(関東学院大)・大井尚一・大山 実(電機大)
随意性瞬目と自発性瞬目の自動識別を目的とし,動画像から取得した瞬目波形の形状特徴パラメータの検討を行った.眼球近傍画像を分析する際に,フィールド分割したインタレース画像を用いることで不足していたサンプリング数の改善を行うと共に,瞬目波形を自動検出するアルゴリズムを提案した.その結果,平均92.3%の検出率を実現した.加えて,被験者10名に対して形状特徴パラメータの抽出実験を行い,取得データに提案アルゴリズムを適用して分析した.被験者間の比較の結果,瞬目波形の振幅に大きな差が現れるタイプ,持続時間に大きな差が現れるタイプ等に分類され,このことから両瞬目の自動識別の実現が示唆された.