抄録
RJ-002
運動目標の達成を促進する仮想ランナー提示システムの提案
鈴木大介・鈴木拓央・中内 靖(筑波大)
近年,生活習慣病患者が増加傾向にあり,その原因の1つである運動不足が問題となっている.運動不足の解消に関して,目標の立て方のガイドラインや,継続的に取り組むためにSNSを利用した動機付けを高める研究などがなされているが,設定した目標の達成が困難である反面,運動1回あたりの目標を達成するための支援はなされていないのが現状である.本研究では,自己動機づけを高める3つ要因の中でも関係性への欲求に着目し,運動中のリアルタイムな支援を行うことで仮想的な対人交流を実現するシステムを提案し,実験を行った.実験の結果から,仮想的な対人交流は,運動目標の達成へのモチベーション向上に有用に働くことが確認された.