抄録
RI-001
ウェーブレット多重解像度成分のレジストレーションによるデジタルシネマから超高精細映像への空間超解像法の検討
松尾康孝(早大/NHK)・岩崎真也・山村勇太・甲藤二郎(早大)
本論文では,4Kの水平解像度を持つデジタルシネマから,8Kの水平解像度を持つ超高精細映像への空間解像度の超解像法を提案する.提案法は,原画像を信号成分と雑音成分に分離して,信号成分はそのウェーブレット多重解像度成分とのレジストレーションを用いた超解像と,Double Interpolation PSNRの考え方を基に原画像を基準にした超解像最適化を行い,超解像信号成分と超解像雑音成分を合成することを特徴とする.実験では,主観画質や空間周波数スペクトルより,提案法は従来法に比べて高い画質が得られていることを示した.