抄録
RF-003
Action-GDLにおける集中処理化と情報漏洩を考慮するJunction-Treeの変形手法
岩下和真・松井俊浩・松尾啓志(名工大)
分散制約最適化問題の解法Action-GDLは問題の表現のためにJunction-Treeを用いる.
従来手法では解法の前処理においてJunction-Treeを変形することにより,
処理を特定のエージェントに集中化しメッセージサイズを削減する.
しかし,このような問題の変形により,エージェントが持つ変数の値域や目的関数の情報が,他のエージェントに漏洩することが問題となりうる.
そこで本研究では,Junction-Treeの変形において,情報の漏洩の抑制を考慮しつつ,メッセージサイズの削減を行う手法を提案する.
また,Junction-Treeの任意の箇所を集中処理化するための形式的な操作についても検討する.