抄録
RF-002
分散ラグランジュ緩和プロトコルにおける局所情報にもとづく価格更新の効果
浅野大介・松井俊浩・松尾啓志(名工大)
一般化相互割当問題の解法である分散ラグランジュ緩和プロトコルにおいて、ジョブのラグランジュ乗数(価格)の更新幅を決めるステップ長の決定は重要である。
大域的な情報を収集してステップ長を更新する手法が提案されているが、通信回数の増加や、エージェントの効用値の情報が漏洩することが問題となる可能性がある。
そこで、ステップ長をエージェントの局所情報により更新する手法を提案する。
提案手法はエージェントに関連するジョブの効用値の平均に基づいてスップ長を決定し、さらに系全体の制約違反数に応じてステップ長を動的に変更する。
一般化相互割当問題の問題を提案手法で解き、その有効性を評価した。