抄録
RC-002
GPUを用いたリアルタイムレイトレーシングの並列化
孟  林(立命館大)・上野謙二郎(立命館大/IHI)・山崎勝弘(立命館大)
レイトレーシングでは、視点からスクリーン上の各画素を通過する光線が物体と交差する点を探索し(交差判定と呼ぶ)、その交点で反射、屈折など物体の表面の質感に応じて、光線がどの方向に変化するのかを計算する。これらの計算量が非常に大きい。
一方、GPUは汎用CPUと比べて桁違いの演算性能・メモリ転送性能を備えており、高い演算性能を必要とする問題へのGPUの適用が進んでいる。
本論文では、GPUを用いてリアルタイムレイトレーシングを実現するために、画面分割による並列化について検討し、処理系を実現して評価する。