抄録
O-003
クラウド環境におけるシステム構築・運用の課題と対策の考察
中林寿文(電通大/サイバーズ)・田原康之・大須賀昭彦(電通大)
システム所有、管理、運用コストの削減、ビジネスの急速なスケールアップや機能拡張への適用性からPaaSとしてのクラウド利用が進んでいる。仮想マシンで構築されたクラウドでのシステム運用では、障害時の原因特定の困難さの他、性能が安定でない場合や、それに起因する二次的障害など特有の事象に直面することがある。また、クラウドでのシステム運用ノウハウの蓄積不足は障害復旧の長時間化による人的コストとビジネス機会損失を増大させている。本稿ではクラウドで運用中のシステムにおける障害事象について、物理サーバとの特性比較等による原因推定と実施した対策と効果について述べる。