抄録
N-019
複数SNSサイトにおける発信情報分析による個人特定の可能性の検証
安藤寿英(立命館大)・中村健二(大阪経済大)・小柳 滋(立命館大)
近年、ブログやSNSの利用において自他に関わるプライバシー情報の漏洩が問題になっている。多くのユーザは一つ一つのサイトにおいて公開範囲を指定して、個人情報の管理を行なっているが、複数のサイトの公開された情報をまとめあげることで、想定外の個人情報が漏洩し、悪用されてしまう恐れがある。このような状況に対し、本研究では悪用を未然に防ぐため、ユーザが複数のサイトの情報を自ら把握し管理することが必要であると考える。そこで、本稿では複数SNSサイトにおいて発信されている情報を分析し、個人に関する情報をどの程度把握可能であるかを検証する。