抄録
M-026
モバイル端末の協調による無線LANアクセスポイント情報共有方式
中井悠人・大島浩太・寺田松昭(農工大)
移動体通信事業者による無線LANを利用したオフロード戦略により、外出先で利用可能な無線LAN APが日々増加している。しかし、異なる提供元、電波干渉を考慮しない非効率なAP設置などにより、利用可能なAPの把握が難しい。そこで本稿では、ユーザ端末が実際に検出したAPの位置や性能といった情報のユーザ間共有・提示システムを提案する。提案システムは、ユーザ間を長距離と短距離に分けた共有方式を特徴とする。長距離では位置情報を元に、AP接続中のユーザ間でP2P NWを構築することで、リアルタイムなAP情報共有を行う。短距離通信は、移動中の自動的なAP情報収集及び、周囲のAPに接続できない状況下などに活用する。