抄録
M-023
交通信号機検出への生成型学習の適用
上原康弘・子安大士・前川 仁(埼玉大)
安全運転支援において交通信号機認識は重要である。我々は、交通信号機の多様な見え方に対応するために、機械学習を利用した交通信号機の検出手法を提案した。しかし、機械学習には大量の学習サンプルを用意する必要があるため、特殊な形状の信号機や点灯時間の短い黄信号などへの適用が困難といった問題がある。また、信号機の見え方の変化に対しても頑健でない。そこで、本研究では少数の学習サンプルに変化を与えて大量の学習サンプルを生成するといった生成型学習を利用する。その際、新しい生成モデルとして信号機の灯火輝度に着目した手法を提案する。実験では、学習サンプルの収集コストと検出精度の比較を行い、本手法の有用性を示した。