抄録
L-034
ダイナミックに制御する情報漏洩対策システムの検討
榎本真也・金井 敦(法大)・谷本茂明(千葉工大)・佐藤周行(東大)
企業などでは情報の守秘管理が重要視されており、通常、守秘管理はリスクの最も高い状態を想定し、安全をスタティック確保している。しかし、実際にはリスクの大きさは脅威の大きさに依存し時間的に変動する。一般的に利便性と安全性はトレードオフの関係にあり、従ってリスクが一番高い状態に合わせて安全性を設定すると、それより低いリスクの状態の時には不必要に利便性を低くしていることになる。そこで、セキュリティをダイナミックに制御し安全性と利便性を両立させたコンセプト手法を提案する。さらに、その一例についてシステムの実装を行いその方式を検証する。