抄録
L-017
マルチキャスト通信を利用したネットワーク分散型データ収集システムの高効率化に関する研究
繁元貴大・長坂康史(広島工大)
近年の科学実験では,実験装置の大型化等により,データ収集システムで取り扱う収集データの大容量化が進んできている.その結果,システムではシステム制御やモニタリングのデータ等,膨大な通信データを同時に処理しなければならなくなった.しかし,この複雑なトラフィックは輻輳を招くことになり,システム全体の効率を下げる原因となっている.そこで,本研究では収集データ以外の一部のデータ通信にマルチキャスト通信を導入することにした.これまで開発してきた分散型データ収集システムフレームワークであるデータ空間共有型通信フレームワークにマルチキャスト通信機能を付加し,データ収集時の通信の高効率化を実現した.