抄録
L-016
監視ネットワーク設計の行列による評価手法の提案
村井秀聡・魚住光成(三菱)
 複雑化するネットワークに対する監視は、対象に対する監視経路が適切に設計されていないと、対象の障害か監視経路の問題か切り分けができなくなる。また、ネットワークの設計は、スキルの高い技術者が行うが属人性が高く、その客観的な評価が難しい。
 実機での検証等によって、監視経路の網羅性を検証することは、コスト増となるため現実的には難しい。そのため、監視ネットワークの設計時点で、その妥当性を機械的に評価することが求められる。
 本稿では、監視ネットワーク設計時に、監視装置から監視対象までの接続性や長さ、経路に障害が発生したときの監視可能な範囲について、行列を用いて評価する方法を示す。