抄録
L-009
クロスレイヤTCP制御におけるトラフィックシェーピング
平田智司(山形大)・工藤智子(山形大/山形県産業技術短大)・武田利浩・○平中幸雄(山形大)
TCPの輻輳制御では、パケットロスなどで、ネットワークの負荷状況を間接的に推定しているため、制御が適切に行えないことが多く、過負荷や効率低下が発生しやすい。そこで、中継機器から負荷状況に応じてTCP送信元に制御をかけるクロスレイヤ制御を研究している。これまでに、基本的な効果の確認はできたが、通信の往復遅延時間の増加とともに、輻輳ウィンドウサイズが増大し、制御が困難な場合があることも分かってきた。そこで、TCPにトラフィックシェーピングを採用し、レート制御化する方法について、シミュレーション実験を行った。その制御方法と、得られた結果について報告する。