抄録
L-007
仮想格子点を考慮した素因数分解の検討
赤堀晋作・永瀬 宏・津田伸生・郭 清蓮(金沢工大)
1990年代に、RSA暗号鍵びおける合成数の素因数分解の方法として、格子点探索法が提案された。昨年度、最新の計算機で格子点探索法を用いて、RSA暗号鍵の安全性と探索の効率化を高める実験を行った。しかし、双曲線xy=N上における探索直線の傾きが整数の形のみ、適応されていた。そこで本研究では、仮想格子点を用いることによって、探索直線の傾きが非整数の場合でも適応できるように検討を行う。格子点探索が広い範囲で、より高速に計算できるように改良する。