抄録
K-050
管理者ー現場労働者の関係強化による安全文化創生指向企業内教育のための要素抽出
○室伏輝昌・中平勝子・岡本満喜子(長岡技科大)
交通事故防止には、事故原因の9割を占めるとされるヒューマンエラー対策が不可欠である。従来の安全対策は、ドライバーの技能や危険予知能力の向上が中心であった。しかし、これらの能力は個人の価値観や運行計画に左右される。自動車運送事業者において、従業員の運転すなわち仕事に対する価値観の形成に会社が与える影響は大きく、また運行計画を立てるのも会社の管理部門である。このため、安全確保には中間/上位管理者層による安全に配慮した組織文化を生み出すためのマネジメントが必要である.本稿では,この観点に立ち,管理者―乗務員の関係改善による安全文化創生を目指した人的マネジメント法を確立するために必要な要素抽出を行う.