抄録
K-049
交通事故損害の「見える化」を用いた安全教育のモチベーション向上に向けた取組み
岡本満喜子・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
交通現場において安全教育の重要性は認識されており、多くの安全対策の実施にもかかわらず、事故件数の大幅減少には至っていないのが現状である。今回調査対象としたタクシー事業者でも年間約100件の事故が発生しており、実効的な安全教育が課題である。これは企業活動において安全は利潤に直結しないと考えられがちで、取組みへの動機付けの困難性が主な原因と考えられる。そこでタクシー会社を対象に、事故による不利益を「見える化」して運行管理者による安全教育に活用し、乗務員の安全へのモチベーションに与える影響について検討する。なお組織の安全に対する考え方も教育に影響を与えると考えられるため、この点の調査も併せて行う。