抄録
K-048
在宅難病患者のICT環境継続性の向上
伊藤史人(一橋大)・今井啓二・仁科恵美子(ICT救助隊)
在宅難病患者の療養環境は,パソコンや意思伝達装置等によりICT化が進みつつある。また,人工呼吸器やその他電子機器が多く導入されており,電力の重要性はますます高まっている。意思伝達装置は難病患者の自律的意思を示す唯一の手段となっており,装置の停止はすべての意思表示の手段を奪うことにつながる。さらに,在宅難病患者にとってインターネットの利用はQOLを維持する上で必要であり,IT環境の継続および電力の確保は極めて重要な課題である。本報告では,IT環境継続を目的とし,装置環境の改善および介助者や支援者によるサポート方法を提案する。