抄録
K-045
手首と足首の動きに着目した高齢者の基礎体力の推定
室 寛和・原田史子・島川博光(立命館大)
いきいきとした生活を送るために高齢者に推奨されている,社会貢献活動への参加には,一定の運動強度に耐えられる基礎体力が必要である.現在,基礎体力の測定として,専用施設で精密に評価する方法,アンケートで簡易に評価する方法が用いられている.前者では多大な費用と労力が必要となり,後者では高齢者が見栄を張る,もしくは,悲観的になることで正確な計測ができない.そこで本論文では,手首と足首に加速度センサを装着し,無意識に実施している日常生活中の歩行での足取りや手支持から,高齢者の基礎体力を推定する手法を提案する.本手法により,費用と労力をかけずに,正確に基礎体力が推定できる.