抄録
K-044
介護予防対象者のトータルモニタリングシステムの開発
藤田 彬・金子つばさ・佐藤貴子・有澤 博・田村直良(横浜国大)・野村明美(横浜市大)
介護予防対象者の生活動態を把握するため,介護医療の立場から見て必要な身体情報収集ができるセンサ機器,すなわちウェアラブル加速度センサや通信機能付きの体重計,血圧計などを対象者宅に設置し,ここから自動的に情報収集を行うユビキタス端末を開発する.この端末は特に,2個の加速度センサからBluetooth通信により収集されるデータを基に,「寝」「座」「立」「歩」の4種に大分類される装着者の10種の状態が即時的に検出することができる.さらに,就寝中の寝返りも検出できる.実証実験により,高い精度で状態の検出が行われており,装着者の生活動態の統計的な集約に十分に活用可能であることが確かめられた.