抄録
K-040
視線追跡を用いた弱視のピクトグラム認識
○巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・関田 巌・宮川正弘(筑波技術大)
公共空間のバリアフリー化が進み,誰もが取得しやすい情報伝達手段としてピクトグラムに代表される公共サインが設置されている。これらのサインは,案内や誘導,説明や規制等の大切な情報にも関わらず,弱視者に適切に伝達されているとは言い難い。本研究の目標は,弱視者が視認できていないピクトグラムに対して,どのような情報保障や視認支援を行なえるのかを考察することにある。著者らは既に,視線追跡装置を用いてピクトグラムの認識をブースティング法による識別で行なっているが,その識別の現状と弱視者への誘導支援について述べる。