抄録
K-038
視覚障害者のための歩行動作に着目した偏軌傾向発見
中内亮介・原田史子・島川博光(立命館大)
視覚障害者の社会復帰ためには,屋外での単独歩行が必要である.視覚情報のない状況での歩行時では偏軌傾向が発生する可能性がある.歩行時に偏軌傾向が発生すると,歩行軌跡が進行方向に対して左右に大きくずれるので,視覚障害者が屋外において単独で歩行することは非常に危険である.そこで本論文では,視覚障害者の歩行時の身体の動きを分析することで,偏軌傾向を発見する手法を提案する.本手法では,視覚障害者の身体に複数の加速度センサを装着し歩行してもらうことで,身体の動きを取得する.本手法によって視覚障害者の偏軌傾向を発見し,視覚障害者に直進歩行を促すことで,危険を未然に回避できる.